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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻9号

1998年09月発行

研究と報告

Sleep-related headbangingの1成人例

著者: 本間裕士1 香坂雅子2 伊藤ますみ3 福田紀子4 小林理子13 榊原聡12 小山司1

所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室 2札幌花園病院 3北海道大学保健管理センター 4北海道大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.931 - P.937

文献概要

 【抄録】律動性運動障害のうち,sleep-related headbanging(睡眠時頭打ち)の21歳の男性患者についてポリグラフィおよびビデオ所見を含めて報告した。headbangingは,ほとんどがstage REM,一部はREM睡眠の前後のstage 1または2で,腹臥位の状態で出現していた。出現前後で脳波,心拍数,筋電図に異常を認めず,睡眠段階が変動することも少なかった。明らかな睡眠構築の乱れも伴わなかった。睡眠覚醒移行障害としての律動性運動障害の思春期,成人期例は極めて稀で,現在まで20例前後の報告しかなく,特にREM睡眠を中心に出現する一群の病態については現時点ではよくわかっていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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