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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻9号

1998年09月発行

文献概要

短報

交通外傷後に躁うつ病性経過を呈した1男性例

著者: 安宅勝弘12 加藤敏3 丸山裕司1 倉持弘1

所属機関: 1東武丸山病院 2現,東京医科歯科大学医学部精神神経科 3自治医科大学精神科

ページ範囲:P.987 - P.989

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 交通事故における頭部外傷は,その脳損傷の程度および精神症状の幅が非常に多岐にわたる。今回,我々は交通外傷後,一般病院入院中に躁状態を呈し精神科入院に至り,退院後うつ状態を呈した症例を経験した。この経過を提示し,交通外傷後の躁うつ病について,英米圏で近年注目されつつある2次性躁病secondary maniaの概念,および独語圏からはK.Conradの症状性精神病を参照しながら,その疾病論的な位置づけについて考察してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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