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巻頭言
臨床の味,香り,そして雰囲気
著者: 松本雅彦1
所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.4 - P.5
文献購入ページに移動 「精神医学」誌は昨年で刊行40周年を迎えたという。戦後日本の精神医学もかなりの歴史を重ねたことになろうか。
1965年(昭和40年)精神科医としておぼつかない歩みをはじめた私にとって,本誌はとりわけてなじみ深い。当時,「精神神経学雑誌」や専門誌「精神分析研究」を除いて,日本の臨床を伝えてくれる精神医学関係の雑誌はただ本誌だけであった。大学を離れ指導者もない単科精神病院で手探りの診療をはじめていた私にとって,自分の臨床にいろいろな示唆を与えてくれる数少ない雑誌の1つであった。毎月病院の図書室に到着する本誌をむさぼるように読み,あるいはバックナンバーを繰りながら,自分の臨床への参照をここに見いだそうとしていた。
1965年(昭和40年)精神科医としておぼつかない歩みをはじめた私にとって,本誌はとりわけてなじみ深い。当時,「精神神経学雑誌」や専門誌「精神分析研究」を除いて,日本の臨床を伝えてくれる精神医学関係の雑誌はただ本誌だけであった。大学を離れ指導者もない単科精神病院で手探りの診療をはじめていた私にとって,自分の臨床にいろいろな示唆を与えてくれる数少ない雑誌の1つであった。毎月病院の図書室に到着する本誌をむさぼるように読み,あるいはバックナンバーを繰りながら,自分の臨床への参照をここに見いだそうとしていた。
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