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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻1号

1999年01月発行

研究と報告

パニック障害における治療抵抗性の予測因子について

著者: 古田真理子1 工藤貴代美1 山田久美子1 穐吉條太郎1

所属機関: 1大分医科大学精神神経科

ページ範囲:P.79 - P.83

文献概要

【抄録】 パニック障害の薬物治療抵抗性を予測する因子について調査・検討した。対象は大分医科大学付属病院外来にてパニック障害と診断された98症例で,このうち完全寛解が47症例(48.0%),何らかの症状を残した症状残存群が51症例(52.0%)であった。症状残存群は,DSM-III-Rの心理社会的ストレスの強さ尺度および社会再適応評価尺度(SRRS)が完全寛解群に比べて有意に高かった。すなわち症状残存群には初診時から続くストレスの強いものが多かった。この結果は,パニック障害の治療抵抗性の予測因子として初診時より続くストレスとその程度の強さが重要であることを示唆している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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