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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻1号

1999年01月発行

文献概要

短報

大動脈—冠動脈バイパス手術後のうつ病エピソードにタンドスピロンが効果を示した1例

著者: 鈴木映二1 八木剛平1 渡辺智幸2 塚田攻3 浅井昌弘1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部精神神経科学教室 2亀田総合病院循環器内科 3亀田クリニック心療内科

ページ範囲:P.85 - P.88

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 うつ病そのものが,血圧上昇,頻脈,心拍出量の増加を誘導する7)ので,心臓病を伴ううつ状態に対しても薬物療法をいたずらに躊躇すべきではない3)との指摘がある。しかし心毒性のある抗うつ薬は,心疾患を伴う患者には投与しにくい。特に大動脈—冠動脈バイパス手術(ACバイパス術)後の患者に対しては注意が必要であると思われる。しかし,このような患者を対象にした向精神薬の安全性に関する報告はこれまでにあまりない。今回,心筋梗塞の既往歴を持ち,ACバイパス術を受けた数週間後にうつ病エピソードを呈した患者に,クエン酸タンドスピロン(TD)による治療を試みたので結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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