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短報
社会生活技能訓練が奏効した再燃と寛解を繰り返す慢性精神分裂病の1例
著者: 森内幹1 川端茂雄1 川端正義1 仁木繁1 井上和臣2
所属機関: 1敬愛会南海病院 2鳴門教育大学人間形成基礎講座
ページ範囲:P.89 - P.91
文献購入ページに移動SSTは我が国において,まずデイケアなど外来を中心に実施され効果を上げた。その後,1994年4月の診療報酬改定時に,精神科専門療法として入院生活技能訓練療法が新設され,さらに入院患者にも広く行われるようになっている。我々も入院中の精神分裂病患者にSSTを行い,患者の持つ問題を解決して社会的な対応能力を高めてきた。この結果,対人緊張が減少し労働意欲が高まり,発病以来初めて就労ができた症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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