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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻1号

1999年01月発行

文献概要

資料

1総合病院の救急外来における精神科救急—特に身体科医の関与

著者: 田村達辞12 岡本泰昌1 皆川英明1 松岡豊1 塚田勇治1 大森信忠1

所属機関: 1国立呉病院中国地方がんセンター精神科 2現,広島大学医学部神経精神医学講座

ページ範囲:P.101 - P.103

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 近年,包括的精神医療システムの構築の上で総合病院精神科に求められる機能として,身体合併症治療とともに精神科救急の必要性が指摘されている。精神科救急については,西山3)は自傷他害行為を伴う精神障害のため強制的に緊急な治療的介入を必要とする場合の「ハード救急」,精神症状のため自ら医療機関を受診する場合の「ソフト救急」と分類している。総合病院に求められる精神科救急としてはソフト救急が主体と考えられる。当院では身体科当直医が一次対応し,対応困難で精神科的関与が必要と判断された症例には精神科医の対応が要請されるシステムをとっている。そのため,身体科当直医の精神科患者への対応のあり方,頻回救急受診者の存在などが重要な問題となっている。そこで,今回我々は当院における身体科当直医のみで対応できた症例,および救急外来頻回受診者の臨床的特徴について調査,検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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