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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻10号

1999年10月発行

文献概要

短報

精神症状出現にマジックマッシュルーム摂取が関与したと考えられる2症例

著者: 松本俊彦1 宮川朋大1 矢花辰夫1 飯塚博史1 岸本英爾1

所属機関: 1神奈川県立精神医療センターせりがや病院

ページ範囲:P.1097 - P.1099

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 近年,薬物汚染拡大の中で,乱用の対象となる薬物は多様化し,海外のドラッグカルチャーの影響を受けてファッション化の傾向がある。こうした風潮の中で,若者向けの雑誌では,「合法ドラッグ」が好奇心を煽るような内容で紹介されることも珍しくない。現在,市販鎮咳剤やブタンガスを除けば,「合法ドラッグ」の乱用の実態や弊害について精神科臨床で問題とされることはまれである。今回我々は「合法ドラッグ」の1つであるマジックマッシュルームmagic mushroom(以下,MM)が精神症状に関与したと考えられる2症例に遭遇したので,これを報告し,若干の考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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