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雑誌詳細

文献概要

短報

進行麻痺の治療中にヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応とそれに伴う肝機能障害を呈した1例

著者: 赤川祐典1 苗村育郎2 増田豊2 菱川泰夫1 清水徹男2

所属機関: 1協和病院 2秋田大学医学部精神科学講座

ページ範囲:P.1109 - P.1112

 一般に,進行麻痺は,梅毒の初期感染後10〜20年ほど経過して後に,多彩な精神神経症状をもって発病する。しかし,最近では,梅毒の初期感染後約6年で躁状態や幻覚・妄想状態などの精神症状で発病する症例が報告されている11)。今回,我々は,初期感染から6年以内に躁状態をもって発病し,その治療中に,ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(Jarisch-Herxheimer Reaction,以下JH反応と略)と,それに伴う著しい肝機能障害を呈した進行麻痺の症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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