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研究と報告
文献概要
【抄録】 Risperidone(RIS)8mgからperphenazine(PPZ)4mgに切り替えた2日後より4回の強直間代発作を認めた症例,RIS 3mgからclomipramine(CMI)30mgに切り替えた2日後に強直間代発作を認めた症例を報告し,けいれん発作の抑制系をめぐるセロトニン(5-HT)・ドーパミン(DA)系の相互作用について検討した。RIS中断により5-HT系,DA系の脱抑制を来した状態に,PPZによるDA系の抑制,あるいはCMIによる5-HT系の増強が加わることでけいれん発作が出現したと考えられ,RIS中断後にけいれん発作が誘発される可能性が示唆された。
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