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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻12号

1999年12月発行

文献概要

特集 児童精神科医療の課題

児童相談所における児童精神科医療の現状と課題

著者: 本間博彰1

所属機関: 1宮城県中央児童相談所

ページ範囲:P.1297 - P.1302

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はじめに
 児童相談所は1948年の児童福祉法制定により設立され,50年を超える歴史を有する児童専門の相談機関という位置づけにある。全国に174か所あまりの児童相談所が設置され,0歳から18歳未満の児童のありとあらゆる相談に対応することを要請されている。当然のことながら,その業務を遂行する上で精神医学の知識のみならず,精神科医による診察や治療を必要とするために精神科医が非常勤あるいは常勤で働いている。しかし,常勤の精神科医を抱える児童相談所はいまだ7都府県と7政令市にすぎず,他のほとんどの児童相談所では非常勤医師が医療業務の一部に対応しているのが実情である。ともあれ児童相談所は児童福祉の現業機関であるとともに児童精神科医療の最前線でもあり,病院医療とは異なるところも多く,また子どもを取り巻く社会環境の変化とともに社会問題化した児童虐待をはじめとして,反社会的問題行動を示す児童の相談に至るまで多くの要請が寄せられているところであり,改めて児童精神科医療の視点から現状と今後の課題について検討を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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