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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻2号

1999年02月発行

文献概要

研究と報告

精神科急性期医療における隔離室使用と看護上の問題との関連

著者: 高橋恵12 古川良子1 小林久美子1 岩成秀夫1 大門英光1 塩崎一昌1 北村典子1

所属機関: 1神奈川県立精神医療センター芹香病院 2現,横浜市立大学医学部精神医学講座

ページ範囲:P.139 - P.145

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【抄録】 神奈川県立精神医療センター芹香病院の1閉鎖病棟内隔離室への新規入院患者41名について,隔離室使用状況と看護上問題となった因子の関連を1997年5月より6か月間調査した。対象は男女比約1.3,平均年齢40.5歳,措置入院約75%で,精神分裂病が約50%を占めた。平均隔離室使用期間は,部分開放まで6.8日,日中開放まで8.6日,転室または退院まで16.4日で,開放度は入院形態や入院経路に影響され,性別や疾患とは相関しなかった。設定した13項目の看護上の問題は5因子に収束され,部分開放には粗暴性因子,不穏因子,介助因子の3因子が,日中開放にはこれら3因子のほか合併症因子の関与が高く,自立度や合併症についての考慮が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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