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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻2号

1999年02月発行

文献概要

短報

けいれん発作重積を来した悪性症候群の1症例

著者: 赤崎安昭1 江口政治1 長友医継1 森岡洋史1 福迫博1 小玉哲史1 米沢倫彦1 滝川守国1 有川和宏2 久保博明2 赤崎安隆3 赤崎安満3

所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院神経精神科 2鹿児島大学医学部附属病院救急部 3赤崎病院

ページ範囲:P.173 - P.176

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 悪性症候群(Neuroleptic Malignant Syndrome;NMS)は,向精神薬の副作用として発症し,臨床的には発熱,意識障害,錐体外路症状,自律神経症状が中核症状とされている10)。稀にけいれん発作が認められるが,それについての記載は少なく,わずかに臨床的意義に関した熊谷ら4)の報告を見るにすぎない。
 今回,筆者らは,ネモナプリドの少量投与中に,けいれん発作重積を伴う重篤な悪性症候群を発症した症例を経験したので,若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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