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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻2号

1999年02月発行

文献概要

私のカルテから

肝硬変症に伴う頭部MRI-T1強調高信号域が基底核にみられた1例

著者: 大原一幸1 酒井亮1 高内茂1 守田嘉男1

所属機関: 1兵庫医科大学精神神経科

ページ範囲:P.216 - P.217

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 肝硬変症に伴ってMRI-T1強調画像で淡蒼球を中心に高信号域がみられることが近年報告されている1)が,この高信号域の存在と臨床症状の出現との関連は必ずしも明らかではない。我々は肝硬変を伴うアルコール性コルサコフ症候群の患者に,淡蒼球に加えて,それに連続して大脳脚,黒質,マイネルト基底核周辺に高信号域を示した症例を経験した。本症例でみられた高信号域は広範囲に出現しているにもかかわらず,高信号域に対応する神経症状および肝性脳症は出現していなかった。若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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