精神医学41巻2号

1999年02月発行

私のカルテから

低用量のピモジドにより著明な改善を認めた遅発性精神分裂病の1例

著者： 中野倫仁¹ 山田真吾³ 石川博基¹ 林和秀¹ 齋藤諭¹ 石垣博美¹ 渡部正行¹ 八田愼一² 深津亮¹

所属機関： ¹札幌医科大学医学部神経精神科 ²札幌医科大学薬理学教室 ³帯広厚生病院精神科

ページ範囲：P.218 - P.219

　初老期以降発症のいわゆる遅発性精神分裂病については多くの議論があるが，薬物治療に関する報告は数少ない。筆者らは，少量のピモジド（オーラップ^®）により著明な幻覚妄想の改善をみた症例を経験したので報告する。