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「第12回国際事象関連電位会議」印象記
著者: 古賀良彦1
所属機関: 1杏林大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.331 - P.331
文献購入ページに移動 国際事象関連電位会議(International Conference on Event-related Potentials of The Brain;EPIC)は事象関連電位(ERP)の研究会としてはもっともよく知られたものである。運営には大きな特徴があり,すでに3年ごとに12回も開催されているにもかかわらず母体となる組織といったものが存在しない。会議のたびに参加者全員の協議によって次の会長が決定され,その後は新たな会長にすべてが任せられるという方式がとられてきた。筆者は第8回から続けて参加しているが,どの会議も会場は宿泊施設内に設けられ,少なくとも5日間にわたり夜遅くまでプログラムが組まれていた。そのために参加者は互いにすぐに親しくなって,遠慮なく議論を交わすことができた。固定した組織を持たずにEPICが今日まで発展してきたのは,このような実質的な会議の進め方を好み,繰り返し参加するメンバーが多いためと思われる。
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