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研究と報告
文献概要
【抄録】 DSM-IVによりパニック障害(PD)と診断された100例に関し,タイプA行動パターン(Type A behaviour pattern;TABP)を調査した。その結果PD全体としては50%がTABPであり,徹底性,緊張しやすさ,几帳面性の割合が高く,うつ病者同様メランコリー親和型性格との共通性を認めた。そのうち,うつ病を伴うPDでは伴わないものより有意にTABPの割合が高く,また精力性を徴表とする執着性格との親和性がより高かった。パニック障害者に対するTABPの評価が,PDとうつ病合併の予後予測,および精神療法などの治療戦略の決定に有用と思われる。
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