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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻4号

1999年04月発行

研究と報告

パニック障害とうつ病のComorbidity—タイプA行動パターンの観点から

著者: 大曽根彰1

所属機関: 1牛久愛和総合病院心療内科

ページ範囲:P.397 - P.404

文献概要

【抄録】 DSM-IVによりパニック障害(PD)と診断された100例に関し,タイプA行動パターン(Type A behaviour pattern;TABP)を調査した。その結果PD全体としては50%がTABPであり,徹底性,緊張しやすさ,几帳面性の割合が高く,うつ病者同様メランコリー親和型性格との共通性を認めた。そのうち,うつ病を伴うPDでは伴わないものより有意にTABPの割合が高く,また精力性を徴表とする執着性格との親和性がより高かった。パニック障害者に対するTABPの評価が,PDとうつ病合併の予後予測,および精神療法などの治療戦略の決定に有用と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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