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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻4号

1999年04月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病患者の彩色樹木画の検討(第1報)

著者: 横田正夫1 伊藤菜穂子1 清水修2

所属機関: 1日本大学文理学部心理学研究室 2原病院

ページ範囲:P.405 - P.410

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【抄録】 精神分裂病患者の彩色樹木画の描画特徴を明らかにするためにクレヨン使用,サインペン使用,クレヨン・サインペン併用の3条件でそれぞれ,10名の分裂病患者(DSM-III-R)と7名の健常者に「実のなる木」の描画を求めた。計51枚の描画の印象を22名の大学生が12項目の評定尺度で評定した。それらを因子分析したところ「写実性」「活動性」「整合性」の3因子が得られ,それぞれの因子得点を分裂病患者と健常者の間で比較した。健常者ではサインペン・クレヨン併用条件で描画の活動性,写実性のいずれも高まったが,分裂病患者では特にクレヨン使用で活動性の高まりと整合性の低下が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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