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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻4号

1999年04月発行

短報

向精神薬服用中の長期入院慢性分裂病患者に生じた大腸穿孔の2例

著者: 日高真12 岩熊昭洋1 長瀬精一1 羽田忠1 高沢彰3 大原総一郎4 岡崎光俊4 白石博康5

所属機関: 1国立水戸病院精神科 2現,筑波大学附属病院精神神経科 3汐ヶ崎病院 4大原神経科病院 5筑波大学臨床医学系精神医学

ページ範囲:P.425 - P.428

文献概要

 向精神薬は比較的副作用の多い薬物であるが,精神科治療において欠かすことのできない薬物である。なかでも抗精神病薬,抗パーキンソン薬,抗うつ薬については,腸管への副作用として,慢性便秘,麻痺性イレウス,巨大結腸症などが知られている1,2,7,9)が,腸管穿孔との関連について報告されたものは少ない3)。今回筆者らは,これらの薬剤を長期に服用していた入院中の慢性分裂病患者に,腸管穿孔を生じた2例を経験したので,若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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