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短報
「暴力回避法」によって好結果を得た家庭内暴力の1例
著者: 宮本洋1
所属機関: 1飯沼病院
ページ範囲:P.525 - P.527
文献購入ページに移動 家庭内暴力の対応法として,文献的には「暴力に対して逃げずに対決する」ことがおおむね共通して提示されている3〜6,8)。しかし,臨床上,このような対応が逆に暴力を激化させてしまうことはしばしば体験される。筆者は,父親が激しい家庭内暴力に曝されていた症例に対して,「暴力との対決を避ける方法」(暴力回避法)で好結果を得た。従来の方法論に対するアンチ・テーゼともいえるこの対応法について報告するとともに,かかる暴力について若干の考察を加えたい。
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