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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻5号

1999年05月発行

私のカルテから

maprotiline投与により紫斑を生じた1例

著者: 上田展久1 吉村玲児1 寺尾岳1 中村純1

所属機関: 1産業医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.556 - P.557

文献概要

 向精神薬による副作用の1つに薬疹がある。我々はこれまでに,lithium carbonate5,9,10),amitriptyline7),amoxapine6)投与により薬疹が出現した症例を経験し,すでに報告している。ところで,抗うつ薬による薬疹の出現頻度はmaprotilineが最も高く,他の抗うつ薬の約2倍といわれ,投与開始より約2週間以内に出現するとの報告がある2)。しかし,maprotiline投与により紫斑が生じたという報告は,我々の知るかぎりではKönigら1)の報告がみられるのみであり,非常に稀である。
 今回我々は,maprotiline投与後に紫斑が出現したうつ病の1症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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