雑誌詳細
文献概要
特集 治療抵抗性の精神障害とその対応
重症強迫神経症と治療—引きこもり,治療意欲の乏しい例や家庭内暴力を伴う例への対応
著者: 川谷大治1
所属機関: 1川谷医院
ページ範囲:P.613 - P.617
はじめに
強迫神経症の治療は薬物療法と支持的精神療法の併用が一般的である。支持的精神療法は,患者の話に耳を傾け,より具体的な対話を心がけながら,「今・ここで」起きている治療者患者関係に留意し,内面の感情の言語化を援助し,時には指示や保証を与え,必要であれば家族への助言・指示を行うなどして,治療関係を築いていく過程である。そして特殊な心理療法として行動療法や精神分析療法や森田療法が行われる。ところが,このような治療に反応しない強迫症者がいる。治療抵抗性の重症強迫神経症である。
強迫神経症の治療は薬物療法と支持的精神療法の併用が一般的である。支持的精神療法は,患者の話に耳を傾け,より具体的な対話を心がけながら,「今・ここで」起きている治療者患者関係に留意し,内面の感情の言語化を援助し,時には指示や保証を与え,必要であれば家族への助言・指示を行うなどして,治療関係を築いていく過程である。そして特殊な心理療法として行動療法や精神分析療法や森田療法が行われる。ところが,このような治療に反応しない強迫症者がいる。治療抵抗性の重症強迫神経症である。
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