文献詳細
文献概要
展望
サイコオンコロジー—現状と課題
著者: 内富庸介1
所属機関: 1国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部
ページ範囲:P.682 - P.696
文献購入ページに移動はじめに
サイコオンコロジー(Psycho Oncology)は,がんの診断技術や治療成績の向上,そしてがんの情報開示など医療を取り巻く社会状況の変化に伴って発達してきた。
我が国でも,患者のquality of life(QOL)や自己決定権を尊重する風潮が高まり,医師と患者がコミュニケーションなしにがん治療を進めることは困難になってきている。本稿では,サイコオンコロジーの代表的研究を概観し,情報開示を前提としたがん医療を目前に控えた日本におけるサイコオンコロジーの今後の展望を記す。
サイコオンコロジー(Psycho Oncology)は,がんの診断技術や治療成績の向上,そしてがんの情報開示など医療を取り巻く社会状況の変化に伴って発達してきた。
我が国でも,患者のquality of life(QOL)や自己決定権を尊重する風潮が高まり,医師と患者がコミュニケーションなしにがん治療を進めることは困難になってきている。本稿では,サイコオンコロジーの代表的研究を概観し,情報開示を前提としたがん医療を目前に控えた日本におけるサイコオンコロジーの今後の展望を記す。
掲載誌情報