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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻7号

1999年07月発行

文献概要

研究と報告

日本語版Client Satisfaction Questionnaire 8項目版の信頼性および妥当性の検討

著者: 立森久照1 伊藤弘人1

所属機関: 1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部

ページ範囲:P.711 - P.717

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【抄録】 標準化された患者満足度の測定尺度として,国際的に使われているClient Satisfaction Questionnaire 8項目版を日本語に翻訳し(CSQ-8J),その信頼性と妥当性を検討した。1か月間に,33の精神科医療施設から退院した患者で調査対象となった364人のうち,CSQ-8Jにすべて回答していた290人を分析対象とした。CSQ-8J全項目間のα係数は0.83であった。CSQ-8J総得点と7項目の妥当性調査項目との間にいずれも中程度の正の相関(r=0.36〜0.49)があった。本結果は,CSQ-8Jの十分な内的一貫性と一定の基準関連妥当性があることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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