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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻8号

1999年08月発行

文献概要

研究と報告

精神障害を理由に保護された事例への警察官の対応—1年間の保護事例と警察官へのアンケート結果から

著者: 瀬戸秀文14 藤林武史2 松永昌宏15 吉住昭1 國政允36 阪本克彦37

所属機関: 1国立肥前療養所精神科 2佐賀県精神保健福祉センター 3佐賀県警察本部生活安全課 4現,進藤病院精神科 5現,堀田病院精神科 6現,佐賀県鹿島警察署警務課 7現,総務庁人事局

ページ範囲:P.839 - P.846

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【抄録】 佐賀県下全警察署において1年間に精神障害が疑われ保護されたものおよびその対応について調査した。また救急医療体制への希望などのアンケート調査も行った。その結果,保護数は626件(痴呆46件,泥酔316件,アルコール依存112件,精神障害152件)であり,痴呆と泥酔を除く264件で,対応は措置の通報27件,家族戻し119件,保護解除84件,精神科へ搬送17件であった。アンケートでは60%が1年間に精神障害者へ対応し,多くが困難さを感じていた。精神科救急医療体制には,現場に来る医療スタッフ,常時対応の精神科医療機関,措置の通報体制整備など対策を望んでいた。精神科救急医療システムの構築に際しては上記の結果を考慮することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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