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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻8号

1999年08月発行

研究と報告

摂食障害患者における不安障害のcomorbidityについて

著者: 岩崎陽子1 切池信夫1 松永寿人1 永田利彦1 山上榮1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.855 - P.859

文献概要

【抄録】 摂食障害患者に対し,半構造化面接を行い,不安障害のcomorbidityを検討した。77例の摂食障害患者の49%に,不安障害のcomorbidityを認め,摂食障害の中でもanorexia nervosaのbinge eating/purging type(ANBP)群で71%,bulimia nervosa(BN)群で58%と高いcomorbidityを認め,これはanorexia nervosaのrestricting type(ANR)群の24%に比し,有意に高率であった。comorbidityを認めた不安障害の病型は,強迫性障害が全対象中の27%と最も高率であり,社会恐怖,全般性不安障害がそれぞれ18%と続き,恐慌性障害は14%であった。
 これらの結果を欧米の報告と比較して若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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