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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻8号

1999年08月発行

文献概要

研究と報告

大うつ病性障害寛解後1年間の経過と再燃・再発の予測因子

著者: 山本由起子1 五十川浩一1 穐吉條太郎1 葛城里美1 古田真理子1 河野佳子2 藤井薫3

所属機関: 1大分医科大学精神神経医学教室 2厚生連鶴見病院 3大村共立病院

ページ範囲:P.861 - P.865

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【抄録】 大うつ病性障害症例の寛解後1年間の再燃・再発率および再燃・再発に関連する因子について調査,検討した。1年間の追跡が可能であった症例55例のうち再燃・再発が認められたものは17例(31%)であった。再燃・再発群は非再燃・再発群と比較して,過去にうつ病相の既往があるもの,配偶者がいないものが有意に多かった。性別,精神病像の存在,気分障害の家族歴,初発時年齢,入院時年齢,入院時17項目ハミルトンうつ病評価尺度得点,退院時17項目ハミルトンうつ病評価尺度得点,今回のエピソードの日数,教育年数については両群間に有意差はなかった。これらの結果は,過去にうつ病相の既往のあることや配偶者のいないことが大うつ病性障害再燃・再発の予測因子となることを示唆している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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