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文献詳細

雑誌文献

精神医学41巻8号

1999年08月発行

文献概要

短報

ステロイド投与中に可逆性の痴呆症状を呈したSLEの1症例

著者: 水挽貴至1 堀正士1 鈴木利人1 白石博康1 室かおり2 小山哲夫2

所属機関: 1筑波大学精神神経科 2筑波大学腎臓内科

ページ範囲:P.875 - P.877

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 1942年Grehleは,痴呆は不可逆的であると唱えたが,1960年代に正常圧水頭症に伴う痴呆がシャント手術によって治癒しうることが強調されて以来,この概念が疑問視されるようになった5)。1980年Cummingsら1)は可逆性痴呆の概念を提唱し,さらに1984年Varneyら9)は,ステロイド起因性の可逆性痴呆を報告している。今回我々はステロイド治療に伴い可逆性の痴呆症状を呈したSLEの1例を経験した。我々が調べえたかぎりでは,本邦では同様の報告は見当たらず,興味深い症例と思われたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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