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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

Risperidone responderの症状特性—PANSSを用いたオープン試験

著者: 山之内芳雄13 今井真2 粥川裕平1 芳賀幸彦3 太田龍朗1

所属機関: 1名古屋大学医学部精神医学教室 2名古屋大学医学部附属病院検査部 3成精会刈谷病院

ページ範囲:P.929 - P.935

【抄録】 精神分裂病患者12名を対象に,リスペリドン単剤投与に切り替え,単剤投与開始日とその8週後にPANSSによる症状評価を行った。PANSSの各項目は陰性・陽性・思考解体・敵意/興奮・不安/抑うつの5因子に構成して症状プロフィールの解析に用いた。8週間の投与による改善度からresponderとnon-responderに分け,両群の投与前の症状プロフィールと投与前後の各因子の変化の比較を中心に検討した。
 Responder群には6名が該当し,投与前の症状プロフィール比較では敵意/興奮・陰性因子評点に有意差が認められ,投与効果の比較では陰性・陽性の各因子において有意な効果を認めた。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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