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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻1号

2000年01月発行

短報

リスペリドンが奏効した遅発性パラフレニーの3例

著者: 高橋恵1 桂城俊夫1 小野瀬雅也2 井関栄三1 小阪憲司1

所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学講座 2横浜舞岡病院

ページ範囲:P.71 - P.74

文献概要

 遅発性パラフレニーは,操作的診断基準の導入とともに精神分裂病や妄想性障害に組み入れられていたが,近年疾患単位として再び注目を集めつつある1)。遅発性パラフレニーでは,抗精神病薬に副作用を来しやすく,妄想のコントロールが難しいことが多い。セロトニン/ドパミン・アンタゴニストであるリスペリドンは過鎮静や錐体外路系の副作用を起こしにくい抗精神病薬として使用されるようになってきたが,初老期から老年期精神障害者に使用した報告は本邦にはほとんどない。今回我々は,リスペリドンが奏効した3例の遅発性パラフレニーを経験したので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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