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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻10号

2000年10月発行

研究と報告

分裂病患者の糖尿病治療コンプライアンスに影響する要因—Health belief modelを用いた検討

著者: 萬谷智之15 宮岡佳子1 宮岡等3 泉正樹2 金川英雄1 野田文隆1 内富庸介4

所属機関: 1東京武蔵野病院精神科 2東京武蔵野病院内科 3北里大学医学部精神科 4国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部 5現,広島大学医学部神経精神医学講座

ページ範囲:P.1087 - P.1094

文献概要

【抄録】 精神科および内科外来通院中の糖尿病を合併している分裂病患者22例を対象として横断的調査を行い,(1)HbA1C,経口糖尿病薬・食事療法・運動療法のコンプライアンスと関連する要因についての単変量解析および重回帰分析を用いた統計学的検討,(2)対象を過去に糖尿病教育入院をした群と,していない群の2群に分けて,病識,知識,保健信念,治療コンプライアンスを比較した検討を行った。その結果,(1)HbA1C,各治療コンプライアンスと糖尿病罹病期間,保健信念,同居者の有無といった要因との有意な関連がみられ,(2)糖尿病教育入院の経験がある群のほうが病識,知識,保健信念は良い傾向を認めたものの,治療コンプライアンスの差はみられなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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