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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻10号

2000年10月発行

研究と報告

高校生における睡眠相後退症候群の疫学調査

著者: 中谷英夫12 棟居俊夫1 金田学1 柳下杏子1 越野好文1

所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室 2現,国立金沢病院精神科

ページ範囲:P.1095 - P.1099

文献概要

【抄録】 睡眠相後退症候群(DSPS)は青年期に発症することが多いが,この年代を対象とした疫学的調査は少ない。今回我々は高校生を対象にDSPSの有病率を推定する調査を行った。石川県下の高校生から偏りなく抽出した1,072人を対象とし,調査には思春期・青年期の睡眠障害に関するMontefiore睡眠障害センター版質問紙の日本語版(伊藤彰紀,粥川裕平,太田龍朗訳)を使用した。無記名式アンケートのためDSPSの診断確定は不可能であるが,粥川らの定義したpossible DSPSは1.4%であった。また,最近問題となっているDSPSと不登校との関連についても検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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