文献詳細
短報
Clomipramine減量中に離脱症状を呈し,fluvoxamine投与により改善した1症例
著者: 竹内暢1 内村直尚1 諸隈琢1 辻克郎1 安元眞吾1 前田久雄1
所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.1101 - P.1103
文献概要
うつ病患者の治療には,現在種々の薬物が使用されている。本邦でも三環系,四環系抗うつ剤,抗不安剤,睡眠導入剤に加え,選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)であるfluvoxamineの発売以来,その選択はますます広がりつつある。SSRIは本邦での発売以前よりマスメディアで大々的に取り上げられていたためか,現在では精神科のみならず,心療内科,内科でも比較的高頻度に使用されている。またSSRIは従来の抗うつ剤より抗コリン作用が弱く,副作用が少ないため,他の抗うつ剤から変更を試みる症例も少なからず経験する。
今回うつ病患者において,clomipramineの減量中に離脱症状を呈しfluvoxamine投与により改善した1症例を経験したので,報告する。
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