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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻11号

2000年11月発行

文献概要

研究と報告

フェニトイン長期投与により小脳萎縮を呈したと思われるてんかんの1症例

著者: 早川正樹1 植田勇人1 三山吉夫1

所属機関: 1宮崎医科大学精神科

ページ範囲:P.1175 - P.1180

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【抄録】 フェニトイン(PHT)投与中に,小脳萎縮を呈したと思われるてんかんの1症例を経験した。本症例の経過報告とともに,PHTと小脳萎縮発生との関係や小脳失調を呈したてんかん患者に対する抗てんかん薬(AED)の使い方を考察した。すなわち,①急性中毒症状の出現と精神活動に注意し,単剤療法と適切な投与量を常に検討する。②PHTは血中濃度が中毒値以下でも小脳失調を主体とする不可逆的変化を生じることがある。てんかんの治療上,AED使用においては日常生活能力を低下させないよう心がけ,場合によっては主剤とみなされるAEDの変更が必要となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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