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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻11号

2000年11月発行

私のカルテから

Trazodone服用中にみられた切迫性尿失禁の1症例—α1遮断作用との関連について

著者: 多田幸司1 武藤真理子1 渡邉芽里1 小島卓也1

所属機関: 1日本大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1224 - P.1225

文献概要

 尿意を感じてからトイレに行く間に失禁してしまう切迫性尿失禁は高齢者に多くみられるが,脳血管障害や核上性の脊髄疾患などの中枢神経系障害に伴って出現することもある5)。女性では薬剤起因性の尿失禁が抗精神病薬やα1遮断薬の副作用として起こることが知られている1)が,これは腹圧性ないし切迫性尿失禁の形として現れる。今回,我々はα1遮断作用が強く,抗コリン作用が少ない塩酸trazodoneによって切迫性尿失禁を来したと思われる症例を経験したため報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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