icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻12号

2000年12月発行

文献概要

私のカルテから

Alzheimer病として治療されていた進行麻痺の1症例

著者: 白谷敏宏1 迫口武夫1 和田学1 長友医継1 滝川守国1

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.1342 - P.1343

文献購入ページに移動
はじめに
 進行麻痺は,1935年には精神病院入院患者の21.4%を占めていた4)が,1943年のペニシリンの導入以来,患者数は減少し,近年ではまれな疾患となった。そのため初期診療の際に見過ごされるケースも出てきている。今回,我々は他院でAlzheimer病と診断されて治療を受けていたが,当院初診時に特徴的言語症状を認め,神経梅毒を疑い,梅毒反応の結果,進行麻痺と診断しえた症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?