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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻2号

2000年02月発行

研究と報告

精神障害者ケアガイドラインの評価と実施の条件—全国試行担当者調査によるプロセス評価

著者: 大島巌1 長直子2 高橋清久3

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 2東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野 3国立精神・神経センター

ページ範囲:P.127 - P.136

文献概要

【抄録】 精神障害者の地域ケアを進める新しい理念・原則および方法を示した「精神障害者ケアガイドライン」の受け入れ可能性と実施条件を明らかにするために全国試行調査を実施し,プロセス評価を行った。全国の253機関623人が対象になり,担当者がガイドラインの実践度と実施困難度などを評価した。実践度は比較的良好だが一部項目で実施率が低い。一方,実施の困難度は高い。因子分析では,「ネットワーク作り困難因子」「体系的実施困難因子」「利用者本位実施困難因子」の3因子が抽出され,それぞれ異なる条件に規定されて困難が発生することがわかった。また各因子とも実践度が高い時に困難が低い。以上からガイドラインの導入・定着の条件を考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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