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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻3号

2000年03月発行

研究と報告

孤発性アルツハイマー病におけるα-2マクログロブリン遺伝子多型とアポリポ蛋白E,α1-アンチキモトリプシン,プレセニリン-1遺伝子型間の相関について

著者: 柴田展人1 大沼徹1 高橋正1 大塚恵美子2 植木彰2 新井平伊1

所属機関: 1順天堂大学医学部精神医学教室 2自治医科大学大宮医療センター神経内科

ページ範囲:P.299 - P.302

文献概要

【抄録】 α-2マクログロブリン(A2M)はアミロイドβの代謝に関与し,アルツハイマー病(AD)発症との関連が注目されている。欧米人種においてこのA2M遺伝子多型がAD発症の危険因子であると報告された。今回我々は多因子遺伝様式発症仮説に基づき,孤発性AD患者51例,健常対照者42例において,A2M遺伝子多型とアポリポ蛋白E,α1-アンチキモトリプシン,プレセニリン-1各遺伝子多型との関連を検討した。しかし,いずれの遺伝子多型間で比較してもA2M-1/2遺伝子型の保有率には有意差は認められなかった。孤発性アルツハイマー病では多因子遺伝様式の観点から今後別の遺伝子多型との関連も含めてさらなる検討を要するものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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