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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻3号

2000年03月発行

私のカルテから

低アルブミン血症を契機に抗てんかん薬中毒を呈した3例—蛋白結合型と遊離型薬物血中濃度の解離

著者: 児矢野繁1 渋谷克彦12 久保田真司1 岩淵潔1

所属機関: 1神奈川県総合リハビリテーションセンター神経科 2現,沼津中央病院精神科

ページ範囲:P.316 - P.317

文献概要

 最近,全身症状が悪化したために,抗てんかん薬を服用中の患者が,低アルブミン血症となり,その結果,抗てんかん薬血中濃度(蛋白結合型)は有効治療域に保たれていたにもかかわらず,薬物中毒症状を呈した3例を経験した。日常診療では蛋白結合型の薬物血中濃度を指標としながら薬物調整することが多いが,低アルブミン血症を伴う患者の場合,遊離型の薬物血中濃度のみが上昇することがあり,注意が必要と考え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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