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短報
過食症状に対するブロモクリプチンの治療効果
著者: 四宮雅博1 永田貴美子2 四宮滋子12
所属機関: 1しのみやクリニック 2順天堂大学医学部臨床病理学
ページ範囲:P.403 - P.406
文献概要
摂食行動の調節には,セロトニン,ドパミン,ノルエピネフリンなどの神経伝達物質が関与していると考えられている2)。なかでもセロトニンは満腹感の調節に,ドパミンは食物による快楽反応(満足)に関連することが知られている。選択的セロトニン再取り込み阻害薬をはじめとする抗うつ薬による治療は,セロトニン作動性のシナプスへの効果を期待して用いられている。今回我々は,ドパミン系に作用するブロモクリプチンによる過食症状の治療を試みたので報告する。
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