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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻5号

2000年05月発行

文献概要

短報

フェノチアジン系抗精神病薬とハロペリドールの併用により著明な好酸球増多症を来した精神分裂病の1例

著者: 横田聡1 明石拓爾12 谷口さやか1 秋山一文3 松本順正1 宮前文彦1 河田隆介1 木村五郎4 谷本安4 片岡幹男4

所属機関: 1財団法人河田病院 2現,岡山赤十字病院神経内科 3岡山大学医学部神経精神医学教室 4岡山大学医学部第2内科学教室

ページ範囲:P.539 - P.542

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はじめに
 抗精神病薬による末梢血異常の1つに好酸球増多症がある。クロザピンによるものがよく知られているが,その多くは好中球減少を伴うとされている1,5)。一方,稀ではあるが,クロザピン以外の抗精神病薬によって好酸球増多症が引き起こされることも報告されている2,3,8,9)。今回,我々はフェノチアジン系の抗精神病薬を服用中の精神分裂病患者において,ハロペリドールの追加服用を契機に顕著な白血球増多と好酸球増多症を来した1症例を経験し,その好酸球増多を経時的に追跡しえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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