icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻6号

2000年06月発行

文献概要

研究と報告

大うつ病における精神神経免疫内分泌学的研究

著者: 定塚甫1 定塚江美子1 鈴木清1 斉藤麻里子1 竹内哲2 西風脩3

所属機関: 1定塚メンタルクリニック精神神経科 2半田医師会健康管理センター 3北海道大学

ページ範囲:P.599 - P.604

文献購入ページに移動
【抄録】 大うつ病において,筆者らが行ってきた20年間の研究の延長として,免疫学的および内分泌学的研究を行った。免疫学的にはすでに明らかになっているNK細胞活性とこれと最も関係の深いIL-2の測定を行った。また,内分泌学的には,近年脚光を浴びてきているDHEAおよびDHEA-S,さらには血清コルチゾールの測定を行った。その結果,免疫学的にはNK細胞活性の低下,内分泌学的にはDHEAおよび血清コルチゾールの低下が認められた。反面,IL-2の上昇が認められた。大うつ病においては,免疫学的には初期防衛機構であるNK細胞活性の低下,内分泌学的には生体の修復機構の低下が推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?