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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻7号

2000年07月発行

文献概要

研究と報告

痴呆の倫理的問題に対する日米医師の考え方—日米共通アンケートによる比較検討

著者: 岸川雄介1 上田英樹2 守谷明2 村田伸文2 福居顯二2

所属機関: 1社会保険神戸中央病院精神科 2京都府立医科大学精神医学教室 3

ページ範囲:P.705 - P.712

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【抄録】 日米両国の医師に痴呆の倫理的問題に関する同一のアンケート謂査を行った。日本での調査対象者は,合併症を有する痴呆患者に接し,病名告知,緩和医療,安楽死など,医療の倫理的問題に直面する機会が多いと思われる総合病院の内科,神経内科,精神科医師とした。米国におけるアンケート調査結果のうち,日本の調査対象者と背景が類似しているものを選び出し,両者の結果を比較検討した。病名告知,身体合併症に対する緩和医療的処置,医師による自殺幇助の是非に関して両国医師間での考え方の差は大きく,米国の医師は日本の医師より積極的ないし肯定的傾向を示した。米国の医師のほうが痴呆性疾患をより深刻なものととらえていると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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