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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻7号

2000年07月発行

文献概要

研究と報告

てんかん発作と精神分裂病(様)症状が近接して発症した3症例

著者: 市川一郎1 石田孜郎2 赤沼のぞみ3 矢幅義男4 大沼悌一5 穴見公隆6 加藤昌明6

所属機関: 1市川皮フ科 2静岡県立こころの医療センター 3東京医科歯科大学神経精神科 4中通総合病院神経科 5新潟県立犀潟病院 6国立精神・神経センター武蔵病院精神科

ページ範囲:P.721 - P.728

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【抄録】 てんかん発作と精神分裂病(様)症状が近接して出現した3症例を報告した。いわゆる〈てんかん精神病〉患者では,通常てんかん発作の初発後十数年から数十年してから精神分裂病症状が発症する例が圧倒的に多いとされる。今回の我々の症例では,てんかん発作と精神病症状の初発時期がほぼ同時期ないしはせいぜい数年間の間隔であった。他の特徴として3症例中2症例はこれまでの報告と異なり陰性症状が重篤であったこと,そしててんかん発作とその治療への反応性は,てんかん発作は軽度であり,治療反応性も良好であったことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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