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マレイン酸フルボキサミンによる口渇・多飲のために胸水を来したうつ病の1例
著者: 大原浩市1 竹下享典2
所属機関: 1国療南花巻病院臨床研究部 2名古屋大学医学部第1内科
ページ範囲:P.774 - P.775
文献購入ページに移動 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)であるマレイン酸フルボキサミン(フルボキサミン)は,1971年にオランダのソルベイ・ディファー社で合成され,1983年以降ヨーロッパをはじめ諸外国で使用されている9)。1998年のアメリカにおける抗うつ薬処方頻度をみてみると,SSRIは51.4%であり,三環系およびその他の抗うつ薬を抜いて一番多い4)。本邦でも1999年6月よりフルボキサミンが医療現場で使用されるようになり,今後処方量が増加することが想像される。筆者はうつ病の患者にフルボキサミンを使用中,口渇・多飲のために胸水が発症した症例を経験したのでここに報告する。
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