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文献詳細

雑誌文献

精神医学42巻8号

2000年08月発行

文献概要

研究と報告

精神障害者ケアガイドライン検討委員会版ケアアセスメント票の開発と評価—ケア必要度と社会的不利尺度の信頼性と妥当性

著者: 大島巌1 長直子2 安西信雄3 高橋清久4

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 2東京都精神医学総合研究所 3東京都立松沢病院 4国立精神・神経センター

ページ範囲:P.809 - P.817

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【抄録】 1998年に発表された精神障害者ケアガイドラインでは,精神保健の経験が乏しい市町村関係者などでも実施できる用具類を開発した。ケアアセスメント票はその中心で,利用者の希望のほか,専門職評価としてケア必要度と社会的不利尺度を評価する。本研究ではこの2尺度の信頼性と妥当性を検討した。調査は全国調査(n=455)と詳細調査(n=72)を行った。その結果Cronbachα係数や評定者間信頼性,再評価信頼性はほぼ十分な値が得られた。また,併存的妥当性や因子妥当性,構成概念妥当性もおおむね十分だった。最後に既存の社会機能評価尺度に加えて,ケアアセスメント票に新しい尺度を導入することの意義を考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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