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大学生における摂食障害の実態—全国調査の結果から
著者: 武井明1 玉川憲子1 佐藤仁1 奥野晃正1
所属機関: 1旭川医科大学保健管理センター
ページ範囲:P.877 - P.882
文献購入ページに移動神経性無食欲症(Anorexia Nervosa;以下,ANと略)や神経性大食症(Bulimia Nervosa;以下,BNと略)などの摂食障害は,近年,青年期の女性を中心に著しく増加しているが,その病因は未だ十分に解明されておらず,有効な治療法も確立されているとはいえない。また,最近ではANよりも正常体重で過食とダイエットを繰り返すBNの増加が目立ち,その病型に変化も認められるようになった5〜7,11,12)。
青年期後半にあたる大学生においても摂食障害が少なくなく,発症には至らないがその疾患予備群の学生が多数存在していると指摘されている3,9,16)。しかし,これまでに大学生における摂食障害の実態は十分に調査されているとはいえない。
今回我々は,大学生における摂食障害の実態を明らかにするために,大学保健管理施設を利用している摂食障害の学生に関する全国調査を実施したので,その結果について報告する。
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