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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻1号

2001年01月発行

展望

考想化声

著者: 濱田秀伯1 小野江正頼1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.8 - P.16

文献概要

 自分の考えが声になって聞こえるという考想化声Gedankenlautwerdenは,1930年代にSchneider, K. が,話しかけと応答,行為批評と並列する形で一級症状に含めた分裂病の代表的な言語幻聴である。しかし,彼に先立つ記載や臨床上の特徴に言及されることは少ない。我々は本稿の前半でヨーロッパにおける考想化声概念の成立と変遷をたどり,後半においては分裂病に占めるその症候学的な意義について,今日可能な展望を試みたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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