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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻1号

2001年01月発行

研究と報告

女性覚せい剤乱用者における摂食障害の合併について(第2報)

著者: 松本俊彦12 宮川朋大1 矢花辰夫1 飯塚博史13 岸本英爾1

所属機関: 1神奈川県立精神医療センターせりがや病院 2現,横浜市立大学医学部精神医学教室 3現,横浜市総合保健医療センター

ページ範囲:P.57 - P.64

文献概要

【抄録】 摂食障害(以下,ED)を合併する女性覚せい剤(以下,MAP)乱用者21例を対象として,ED発症とMAP使用開始との継時的な前後関係から,I群(ED先行型)とII群(ED後発型)に分類し,両群のED発症の背景・契機とMAP使用の動機,および臨床的特徴の差異を調べた。その結果,II群の全例がMAP使用中断時の反跳性の食欲充進を神経性大食症(以下,BN)発症の契機として陳述し,MAPがBNを誘発する可能性が示唆された。また,衝動行為などの行動障害はI群でより重篤であり,ED発症の契機やEDの罹病期間により病態に差がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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