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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻1号

2001年01月発行

資料

精神障害者に対する地域での支援活動について—稚内地方における実践の報告

著者: 土屋潔1 栃木昭彦1 中島幸治1 新田活子1 中村喜人1 大村正行1 井上誠士郎12

所属機関: 1市立稚内病院精神神経科 2現,平松記念病院

ページ範囲:P.93 - P.100

文献概要

 近年の精神科医療は従来の入院中心の医療から,ノーマライゼーションの理念のもとに,早期の社会復帰を図り,地域の中で精神障害者の社会的な自立を促進する方向に変化してきている。このために精神保健福祉法の中でも精神障害者生活訓練施設,精神障害者授産施設の設置が定められているが,これらの社会復帰施設は全国的に不足しており,利用できる人は限られているのが現状である1)
 そのような中で,稚内市においては,早くから木馬館運動7,8,10)を通じて共同作業所,共同住居を開設し,精神障害者が働ける場所,安心して暮らせる場所を確保する活動が行われてきた。最近では,精神障害者授産施設の開設,グループホームの整備,デイケアの開設などにより社会資源の整備がいっそうの進展をみせ,精神障害者を地域の中で支えるシステムが構築されてきている。
 本稿では,稚内地方の精神保健,医療,福祉に関する社会資源の現状を報告し,その特徴,今後の課題について考察したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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